
Delphi / C++Builder 10.2 Tokyo ではコンポーネントの配置と プロパティの設定のみで データベースのテーブルをコントロールするアプリが作成できます。
作成したプロジェクトはコーディングを一切していません。
[1.プロジェクトの新規作成]
[ファイル|新規作成|VCL フォーム アプリケーション - Delphi」を選択し、新規アプリケーションを作成します。
最初の画面は下絵のように表示されます。
[2.コンポーネントを配置する。]
中央のメインフォーム内にいくつかのコンポーネントを配置します。
右下の[ツールパレット]からTFDConnection, TFDTable, TDBGrid, TDataSource, TDBNavigatorを検索し中央のメインフォームに配置します。
(画面は簡略表示していますので複数のコンポーネント同時に表示されていますが実際の画面は1つ1つ検索しドラッグ&ドロップ配置が必要です。)
[3.データベースの接続設定を行います。]
メインフォームに配置したFDConnection1をダブルクリックすると[FireDAC 接続エディタ]が表示されます。
ドライバIDを設定します。画面ではIB(Interbase)が指定されていますが
多様なデータベース(Oracle、SQL Server、DB2、Sybase、InterBase、MySQL、PostgreSQL、Access、mongoDB)の選択が可能です。
中央にデータベース名の指定やユーザー/パスワードなど入力項目がありますが それぞれのDBに対して様々な設定項目に変化します。
設定完了後「OK」ボタンをクリックし閉じます。
[4.プロパティの関連付け]
メインフォーム左下のオブジェクトインスペクタでプロパティの設定が可能です。
FDConnection1をクリックするとFDConnection1のプロパティ情報が左下のオブジェクトインスペクタ プロパティに表示されます。
他のコンポーネントに関しても同じくそれぞれのコンポーネントをクリック指定すると 左下のオブジェクトインスペクタ プロパティに表示されます。
他の4つ配置したコンポーネントの設定を行います。
FDTable1のConnectionにFDConnection1を指定、TableName を 'BIOLIFE'にしています。
FDTable1がデータベースと関連付いたらDataSource1のDataSetとFDTable1を関連付けます。
(上記画面は簡略していますのでオブジェクトインスペクタが2つ表示されていますが実際は1つづつ選択指定が必要です。)
DBGrid1のDataSourceとDBNavigator1のDataSourceはDataSource1と関連付けます。
その状態で、FDConnection1のConnectedをtrue, FDTable1のActiveをtrueにすると下記のようにすでに、
IDE上のDBGrid1グリッドにDBテーブル内容が表示されます。
これで実行してもテーブルの操作を行う事が可能なのですが、レコードの詳細も表示してみます。
FDTable1をダブルクリックすると下記の画面が出ます。「すべてのフィールドの追加」をクリックします。
テーブルのフィールド全てが追加されます。表示されたフィールドを全て選択した状態でフォームにドラッグ&ドロップすると
下記のように詳細がフォームに張り付きます。この状態ですでにデータベーステーブルと紐づいています。
これでビルドするとDBテーブルを操作するWindowsアプリが完成します。
[5.スタイルの変更]
Delphi / C++Builderはオプションの切り替えで今風なスタイルを指定する事が可能です。
メニューのプロジェクトの[オプション]を選択します。
プロジェクトのオプションで、アプリケーションの表示を選択します。
カスタムスタイル項目がたくさんあるのでお好みのスタイルをしています。
"Windows10 Blue"を選択しました。"OK"ボタンで閉じます。
[6.ビルドと実行]
メニューから[実行]→[実行]もしくは下記のアイコンをクリックすると実行されます。